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恒星の世界

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AG Peg 2015<150年ぶりの増光 2015>

VSOLJニュース(322)

板垣さんがわし座に新星を発見

著者:前原裕之(国立天文台)
連絡先:h.maehara@oao.nao.ac.jp

山形県の板垣公一さんはこれまでにも100個を越える数の超新星のほか、新星 や彗星を発見しています。板垣さんは9月27日にもいて座の中に新星を発見した ばかりですが、このほど別な新星をわし座の中に発見しました。

板垣さんは10月5.548日(世界時、以下同様)に口径21cmの反射望遠鏡とCCDカメ ラを用いて撮影した画像から12.4等の新天体を発見しました。この天体は板垣 さんによる発見の4日前、ハワイとチリでそれぞれ4台の口径14cmの望遠鏡とCCD カメラを使って超新星のサーベイを行なっているAll-Sky Automated Survey for Supernovae (ASAS-SN or "Assassin")によって10月1.29日にV等級で15.2等の新 天体(ASASSN-15qd)として発見された天体と同一のもので、ASAS-SNの9月29日に 撮影された画像にも14.7等で写っていたことが分かりました。板垣さんが発見 直後に口径50cmの望遠鏡で行なった観測によると、この天体の位置は

赤経:19時21分50.12秒
赤緯:+15度09分24.8秒 (2000.0年分点)

です。この天体は板垣さんとASAS-SNによる発見よりも前の9月27日に群馬県の 小嶋さんが撮影した画像に既に写っていたことが分かりました。また、筆者の 行なっている広視野サーベイのデータでも9月21日には写っていなかったものの、 9月29日にはIc等級で10.2等で写っていたことが分かりました。肉眼で見た時の 星の明るさに近い波長550nm付近のV等級と比べて、波長の長い800nm付近のIc等 級ではこの天体は明るいことから、この天体の色が極めて赤いことが分かりま した。この他、愛知県の広沢さんや千葉県の野口さんからもこの天体の観測が 報告されました。

この天体の分光観測は岡山県の藤井貢さんによって行なわれ、強いHα輝線の 他、一階電離した鉄やカルシウム、中性酸素などの輝線を示すことが分かり、 これらの特徴からこの天体が古典新星であることが判明しました。分光や多色 測光の結果から、この新星は強い星間吸収を受けていると考えられます。

参考文献

Shappee et al. (2015) ATel #8126

Maehara et al. (2015) ATel #8127

CBET 4147: NOVA AQUILAE 2015 = PNV J19215012+1509248 (2015 October 8)

・新星の画像

(板垣さん; 発見) http://www.k-itagaki.jp/images/ASASSN-15qd.jpg

(野口さん; 確認観測) http://park8.wakwak.com/~ngc/images/ASASSN-15qd.jpg

・新星のスペクトル

(藤井さん) http://otobs.org/FBO/etc/asassn-15qd.htm

2015年10月8日
−− From
http://www.hi-ho.ne.jp/hirohisa-sato/Index/vsoljnews322.txt
−−


2015年10月16日



2015/10/16T19:45:59 から 19:51:28 まで 露光不足
10秒*10=1分40秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2


2015年10月17日


2015/10/17T20:30:00 から 20:42:50 まで
30秒*9=4分30秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2


2015年10月18日


2015/10/18T19:32:00 から 19:54:10 まで
30秒*20=10分00秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2


2015年10月21日

2015/10/21T19:18:00 から 19:40:09 まで
30秒*20=10分00秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2


2015年10月22日

2015/10/22T19:12:00 から 19:34:09 まで
30秒*20=10分00秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2


2015年10月24日

2015/10/24T19:08:00 から 19:30:10 まで
30秒*18=9分00秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
右の星は15.65等、上の星15.91等、上辺中央の輝星は14.95等、下辺の輝星は12.43等
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2


2015年10月28日

2015/10/28T19:22:01 から 19:44:11 まで
30秒*20=10分00秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
右の星は15.65等、上の星15.91等、上辺中央の輝星は14.95等、下辺の輝星は12.43等
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2


2015年10月29日

2015/10/29T19:15:00 から 19:37:10 まで
30秒*20=10分00秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
右の星は15.65等、上の星15.91等、上辺中央の輝星は14.95等、下辺の輝星は12.43等
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2


2015年10月31日

2015/10/31T18:14:00 から 18:36:11 まで
30秒*20=10分00秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
右の星は15.65等、上の星15.91等、上辺中央の輝星は14.95等、下辺の輝星は12.43等
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2


2015年11月03日

2015/11/03T19:02:00 から 19:24:10 まで
30秒*20=10分00秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
右の星は15.65等、上の星15.91等、上辺中央の輝星は14.95等、下辺の輝星は12.43等
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2


2015年11月06日

2015/11/06T18:46:00 から 19:08:10 まで
30秒*20=10分00秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
右の星は15.65等、上の星15.91等、上辺中央の輝星は14.95等、下辺の輝星は12.43等
光軸ズレ?ピントを外し写っていない。
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2


2015年11月10日

2015/11/10T19:37:00 から 19:59:10 まで
30秒*20=10分00秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
右の星は15.65等、上の星15.91等、上辺中央の輝星は14.95等、下辺の輝星は12.43等
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2



2015年11月15日

2015/11/15T19:15:01 から 19:37:11 まで
30秒*20=10分00秒 ISO3200 長秒時露光のノイズ低減:する t-JST=+/-0秒
もう写らない
右の星は15.65等、上の星15.91等、上辺中央の輝星は14.95等、下辺の輝星は12.43等
Mewlon210/2415 + LPS-P2 + 60D +EM-200Temma2




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