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はるいが200503

日程と会場

期日:2005年3月12・13・14日
会場:スターフォレスト御園

天気

◇3月12日土曜日
岡崎を出発するときから心配した天気でした。現地に近づくにつれて雪が降り始めました。以前も雪がちらついたときがありましたが、今回は吹雪いているという感じでした。
しかし、前回の雪も夜になると止み星空が見られましたので、今回も晴れ上がることを期待しました。果たしてプラネタリウムの鑑賞を終える頃には星空が見え始め観望会ができました。
◇3月13日日曜日
10時過ぎに天文台を出発して鳳来寺山に向かいました。ここでも昨日と同様雪がちらついていました。山頂付近では湧き水も表面が凍り付き内部を水が流れていました。つららも1mに達するものもありました。表参道の1425段を登った鳳来寺本堂でお参りし眼下に広がる風景を休憩所から眺め、お昼としました。東照宮、パークウエイ駐車場まで脚を伸ばし再び階段道を下りました。小休止して帰途につきました。帰途に向かう伊藤・内山組と鳳来橋で分かれ再び御園に向かいました。天文台近くまで来ると吹雪のようになり道路には雪が積もっていました。でも夜は晴れました。玄関横の温度計は氷点下7度まで下がりました。

◇3月14日月曜日
朝から晴れ上がっていました。帰り道の道路の凍結が心配されましたけれど無事帰り着くことができました。


「3月14日朝の天文台」


野外探察

道草コース

天文台に行くとき、道草を食いました。宇連ダムです。



案内図:山道経由で東栄町へ行けます


堰堤標識板


堰堤から下を見下ろす


ダム湖

散策コース

天文台(10:30)→ 鳳来寺山表参道(11:00)→ 仁王門(11:20)→ 本堂(12:00 昼食)→ 東照宮(12:30)→ 鳳来寺山パークウエイ駐車場(12:50)→ 表参道入り口(14:00)→ 天文台(15:50)

散策コース選定まで

今までの野外探察コースは、
(1)西園目川を下る
(2)東園目川を下る
(3)望月峠へ登る20308
(4)ライオンズの森入口まで登る200403
(5)ライオンズの森を抜けて御園トンネル経由で天文台に戻る200408
でした。

鳳来寺山コース

2005年春は内山さんの提案により鳳来寺山の石段1425段を登ることにしました。 内山号と加藤号に分乗して出発です。



表参道沿いの十二支像「酉」




仁王門




東照宮




つらら




本堂、休憩所、奥の院、鏡岩


ほしあみ

プラネタリウム



ミノルタ製MS−6型機(入口側から見る)




ミノルタ製MS−6型投影機(奥側から見る)


60cm反射赤道儀



雪の舞う天文台(3月13日:加藤さん)




刈谷市の旭精光で作られた




何が見えるんだろう?(3月12日:江場さん)




筒先から主鏡を見る


21cm反射赤道儀



ミカゲ製の架台に載った「田坂鏡」




接眼部のクローズアップ


タカハシTemma 2 Jr 赤道儀



パソコンで制御できる赤道儀架台




心臓部のクローズアップ


新天体望遠鏡

今回は新7号機となったペンタックス10.5cm屈折望遠鏡を借りました。レンズの直径10.5cm、焦点距離70cm、口径比6.8の望遠鏡をタカハシ製EM−200 Temma 2 Jr赤道儀にセットしました。初めて借りる望遠鏡です。

格納小屋には赤道儀EM−200 Temma 2 Jrがセットしてあります。格納小屋を解錠し、扉を開きます。つぎに、扉が案内望遠鏡に触れないように注意しながら北に移動し、扉を閉めます。

赤道儀にバランスウエートが取り付けてないときは、最初に、バランスウエートを取り付けます。

マルチプレートにはすでに案内望遠鏡と鏡筒バンドがセットされています。鏡筒バンドが水平になるように赤経軸・赤緯軸を調整します。つぎに、視聴覚室から借りた10.5cmの鏡筒を赤道儀に載せて鏡筒バンドを締め全体のバランスをとります。

赤道儀には同架プレートを介して主望遠鏡と案内望遠鏡が同架できるようになっています。例に従って北東の山の上の3つの赤ランプを使って主望遠鏡と案内望遠鏡が同じ方向を向くように調整します。

この望遠鏡は31cmや21cmのニュートン式反射望遠鏡とは異なり屈折望遠鏡です。ピラーが短いために天頂付近の天体を観望するときは無理な姿勢で接眼鏡を覗くことになります。


このセットの最大の特徴はパソコンで目的の天体を自動導入できることです。次に簡単にステラナビゲータを使って自動導入する手順を簡単に記します。

1.アストロアーツから販売されているステラーナビゲーターver.6以上をパソコンにインストールしておきます。
    注)事前にパソコンの時刻を正確に合わせておきます。
      また、観測地の東経、緯度、標高を入力し、初期値として保存しておきます。

2.望遠鏡のバランスをとります。

3.各種コード類を赤道儀のコントロール部に接続します。
(1)12Vの電源器(スイッチは切れていることを確認します)に接続した電源コードを電源コネクターに差し込みます。
(2)ハンドボックス・コントローラーをコネクターに差し込みます。
(3)望遠鏡制御用のコードをコネクターに差し込みます。他端をパソコンのRS−232Cコネクターに差し込みます。
(4)12Vの電源器のACコードを床のコンセントに差し込み電源をオンにします。
(5)望遠鏡のコントロール部にある2つのスイッチもオンにします。
(6)パソコンを立ち上げます。
 a)ステラナビゲーターを開きます。
 b)「ツール(T)」メニューから「望遠鏡コントロール(O)」を開きます。
 c)「望遠鏡の設定」画面で、
  i)「タカハシTemmma PC/PC Jr.」を選択して「接続(N)」をクリックします。
  ii)「日時・場所送信(D)」をクリックします。
 d)望遠鏡を極軸の西側に天頂を向けてセットし、赤経・赤緯のクランプネジを締めます。
 e)「望遠鏡コントロール」画面の「天頂」をクリックします。

4.明るい天体をパソコンの画面上でクリックします。
 a)「望遠鏡のアイコン」をクリックすると望遠鏡は目的の天体に向けて動き始めます。
   もしもおかしな方向に動き始めたら「望遠鏡コントロール」画面の「停止」をクリックして動きを止め、3.d)からやり直しです。
 b)最初の天体は望遠鏡の視野の中心には入りません。
   ファインダーを使ってハンドボックス・コントローラーのボタンを押して目的の望遠鏡の視野の中心に導きます。
   注)3.e)の設定が目測なので誤差があります。
 c)「望遠鏡コントロール」画面の「同期」をクリックします。
これで自動制御の準備は完了です。

6.後は、見たい天体をパソコンの画面でクリックして「望遠鏡のアイコン」をクリックすると望遠鏡は目的の天体に向けて動き始めます。
  ・目的の天体が視野に入らないときは、近くにある明るい天体をクリックして上記4.b)、c)を実行します。
  ・その後、目的の天体をクリックして自動導入します。


この望遠鏡は焦点距離が短いので、31cmや21cmのように大きく見えません。天頂付近を観望するときの姿勢も無理がありますので、写真撮影専用と考えれば、ラクチンラクチンです。

唯一の欠点はスライディングルーフに入っていないことです。「蚊」対策、「夜露」対策、「寒さ」対策、「いす」効果などの点ではスライディングルーフは快適です。

今回は十分な時間が取れず、ただ自動導入の確認だけに終わってしまいましたが、次回は星の写真をたくさん撮りたいと思います。

3月12日13日に観察した天体

今回見ることのできた天体を挙げますと、
1.木星



2.土星

加藤さん撮影


3.M44(プレペセ):かに座散開星団
4.北極星;望遠鏡を通して始めてみました
5.M97:(ふくろう星雲):おおくま座惑星状星雲
6.M108:おおくま座銀河系外星雲
7.スピカ:おとめ座1等星
8.M104(ソンブレロ星雲):おとめ座銀河系外星雲
9.M13:ヘルクレス座球状星団
10.M57(環状星雲):こと座惑星状星雲
11.こと座ダブルダブル(四重星):こと座ε1とε2
12.マックホルツ彗星:C/2004 Q2
13.M45(すばる=昴=プレアデス):おうし座散開星団
14.M42(オリオン座大星雲):オリオン座散光星雲
15.M43:オリオン座散光星雲
16.NGC2392(エスキモー星雲):ふたご座惑星状星雲
17.月:月齢3.1




勘違いしている点もあると思いますので、気が付いた方は連絡ください。



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