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なついが200508


「夏のオリオン大星雲」

日程と会場

期日:2005年8月6・7・8日
会場:スターフォレスト御園

天気

◇8月6日
内山・朽名の二人が16時過ぎには到着してました。受付名簿には参加者全員の氏名を書いておいてくれました。
伊賀・江場・鈴木・西尾の4名はJR豊橋駅13時43分発の飯田線に乗り15時13分東栄駅に到着。15時21分発東栄温泉行きの町営バスに乗り換えて15時33分本郷で下車。

「本郷バス停」


ここで買い物を済ませた後、16時09分発御園行きに乗車。終点の天文台のバス停に着いたのは16時54分頃でした。出発時点では晴れ間もありましたが、現地着くと曇りでした。



「夕食」


日付が変わって02時ころから湿度は高かったですが晴天になりました。
◇8月7日
朝から快晴。江場 由香里さんが9時過ぎに帰宅。夕刻に加藤佳之、蒲池愛子の二人が一日遅れで到着。夕食後からは曇天。22時頃から晴れ上がりました。 時々雲が広がりましたが、夜明けまで星空を楽しむことができました。

◇8月8日
朝から快晴。西尾 佳美さんは7時25分のバスで帰宅。09時自由解散。

野外探察

散策コース

2004年と同様のコースをたどりました。
天文台(11:00)→ 久保(11:24)→ ライオンズの森(12:30)→ 小岩岳(13:28)→ 御園トンネル(14:31)→ DoCoMoアンテナ(14:45)→ 久保(15:50)→ 天文台(16:15)


「リントピア」(スターフォレスト御園駐車場)


散策コース選定まで

今までの野外探察コースは、
(1)西園目川を下る
(2)東園目川を下る
(3)望月峠へ登る
(4)ライオンズの森入口まで登る
(5)ライオンズの森入口から小岩岳まで登り御園トンネル経由で天文台まで戻る
でした。
2005年は2004年と同じ「ライオンズの森を抜けて御園トンネル経由で天文台に戻る」コースを設定しました。7日11時、探索に出かけました。詳細は2004年8月の報告を見て下さい。


「? 11:29」



「? 11:35」



「? 11:36」



「ツチアケビ 12:40」



「サンサンの流れ(リントピア最奥)13:13」



「リントピア入口(小岩岳側)13:28」



「御園トンネル(御園側)14:31」



「DoCoMoアンテナ 14:45」



「天文台遠望(アンテナから望む)14:46」



「へぼの巣(久保)15:55」


プラネタリウム




「全体像」



「ミノルタ製」


60cm反射赤道儀













ほしあみ

8月6日


夕方は雲が多いが青空も見えていました。しかし、時間がたつにつれて雲の量が増え青空は消えてしまいました。

2号機の21cm反射望遠鏡と7号機の10.5mm屈折望遠鏡を借りました。 7日に入った02時過ぎから空は晴れ始め雲一つ無いすばらしい空が姿を見せました。

西の空から観望を始めました。鈴木さんがM27の導入に挑戦しました。視聴覚室から「星雲星団ウォッチング」(浅田英夫:地人書館)を借り出し、48ページを開きました。わし座の1等星アルタイルを確認します。そこから天頂方向に視線をずらしいるか座を確認します。アルタイルといるか座を一辺とする正三角形を西側に描きます。次に、ファインダで頂点の位置にや座が位置することを確認します。更に、や座のγ星とδ星を一辺とする二等辺三角形を描きます。はくちょう座のアルビレオの東側の頂点付近を21cm反射望遠鏡の視野に入れます。「あった〜!!M27だ」これで他の天体も導入OKです。

8月7日

7日朝は快晴です。11時過ぎに散策に出かけましたが上天気でした。しかし昨年と同様に午後になると雲がわき出してきました。2号機の21cm反射望遠鏡のスライディングルーフを開けた後、7号機10.5cm屈折赤道儀を組み立てコンピュータと接続したところで全天曇ってしまいました。しかし、室内にいたのではチャンスを生かせないと思い曇天の下、21cm反射望遠鏡で待機していると22時頃から徐々に晴れ上がってきれいな星空になりました。時々雲が出ましたが明け方まで星空を堪能できました。

今夜は初めて参加された朽名さんが前日の鈴木さんと同様に「火星が導入できた!!」です。M27とは違い火星は肉眼ではっきり見える天体ですので、望遠鏡の後ろ側から筒先を見て筒先を火星の方向に向けます。そしてファインダを覗き視野の中心に火星を導入してクランプを閉め望遠鏡を固定します。後は望遠鏡を覗き微動ハンドルを回して視野の中央に入れます。

導入のコツは導入時の倍率が最低になる接眼鏡を私用することです。何でもないようですが望遠鏡に位置によっては体が不安定になり望遠鏡が期待せぬ方向に動いてしまうことがままあり、コツを飲み込むまではすっと導入できません。

10.5cm屈折望遠鏡

今回は新7号機となった10.5cm屈折望遠鏡も借りました。レンズの直径10.5cm、焦点距離70cm、口径比6.8の屈折望遠鏡をタカハシ製EM−200 TEMMA2 Jr赤道儀にセットしました。
格納小屋には赤道儀がセットしてあります。まず、バランスウェートを2個セットします。次に、鏡筒ホルダーが水平になるように赤経軸・赤緯軸を調整します。そして、視聴覚室から借りた10.5cmの鏡筒を赤道儀に載せて鏡筒バンドを締め全体のバランスをとります。接眼部にはカメラアダプタを介してキャノン・キスデジタルをセットしました。

写真撮影では反射望遠鏡のように鏡筒を回転する必要性は特に感じませんでした。 一部無理な姿勢でカメラのファインダを覗くときもありましたが、一度カメラのピント調整ととファインダー調整が終われば全天を無理なく撮影することができます。目的の天体はパソコンで自動導入できますので非常に能率的です。
赤道儀には同架プレートを介して主望遠鏡と案内望遠鏡が同架できるようになっています。例に従って北東の山の上の3つの赤ランプを使って主望遠鏡とファインダが同じ方向を向くように調整します。暗闇の間か調整には時間がとられました。22時過ぎには 徐々に星々が姿を見せはじめました。初めてのカメラ撮影で不慣れなことでトラブルもありましたがいくつかの「お星様」と出会えて幸せでした。

唯一の欠点は5号機の20cm反射望遠鏡と同様スライディングルーフに入っていないことです。「蚊」対策、「夜露」対策、「いす」効果などの点ではスライディングルーフは快適です。


ペンタックス10.5cm屈折望遠鏡+タカハシEM−200 TEMMAJr2赤道儀




天体観望の記録

いくつかの人工衛星を目撃しましたが特定できていません。 今回見ることのできた天体は、

1.はくちょう座β星:アルビレオ
2.h-χ二重星団:散開星団
3.M1:おうし座かに星雲
4.M27:こぎつね座亜鈴星雲
5.M31:アンドロメダ座大星雲
6.M32:アンドロメダ座伴星雲
7.M33:さんかく座うずまき星雲
8.M57:こと座環状星雲
9.M71:や座球状星団
10.M42:オリオン座大星雲
11.M43:オリオン座散光星雲
12.M45:プレアデス星団=昴(すばる)
13.M29:はくちょう座散開星団
14.火星:南極冠と薄暗い模様が見えた
15.こと座ダブルダブル:四重星
16.M36:ぎょしゃ座散開星団
17.M37:ぎょしゃ座散開星団
18.M76:ペルセウス座惑星状星雲

でした。

初めて出会う天体はM29だけでした。


10.5cm天体望遠鏡+キャノン・キスデジタル

レデューサーを併用していくつかの天体を撮影しました。 実効口径比は5です。
M45の2分半の露光時間で12.9等の恒星まで写っていました。




M45:2005-08-08 01:42 149秒





M31:2005-08-08 02:42 234秒





M33:2005-08-08 02:50 252秒





M76:2005-08-08 03:09 146秒


M76(部分拡大):2005-08-08 03:09 146秒





h−χ:2005-08-08 03:15 55秒





M1:2005-08-08 03:31 119秒





M36:2005-08-08 03:54 60秒





M37:2005-08-08 04:01 349秒





M42:2005-08-08 04:02 59秒






勘違いしている点もあると思いますので、気が付いた方は連絡ください。



海風やまぬ深夜の都心

2005年8月5日(金曜日)朝日新聞夕刊の「科学」欄に載っていました。
海風やまぬ深夜の都心
ヒートアイランドで異変
 ヒートアイランド現象による陸の高温化のために、東京の都心部では深夜に なっても海風が吹く例のあることが、首都大学東京の三上岳彦教授(気候学) らの解析でわかってきた。                   (瀬川茂子)
 海風は、日中に陸が日差しで温められることで海から陸に吹き込む風。夜に陸が冷えてくると、海へ向かう陸風が吹く。
 だが、夏の高気圧に広く覆われた昨年7月8日、東京都が設けた気象観測点120カ所で10分ごとの風向と風速を調べると、深夜零時近くになっても東京湾からの海風が吹いていた。夜でも都心部の気温が下がらないためと考えられた。
 また同月7日〜13日の最高気温は東京駅に近い大手町より、北西に10`ほど離れた練馬区内で最大3・7度高かった。海風が都心部の温かい空気を運んだためらしい。ヒートアイランド現象による高温の中心は都心部で、周辺に向かって気温は下がると考えられてき た。しかし、海風の影響で高温部が都心部の風下にずれると言えそうだ。
 こうした異変は気象観測点が細かく設置された地域でないと確認しづらいが、三上さんは「他の大都市でも起きている可能性はある」と話している。







暑い万博周辺

2005年8月18日(木曜日)朝日新聞朝刊の第1面に載っていました。
暑い万博周辺
東部丘陵も「ヒートアイランド」
愛教大教授ら調査
宅地化進み熱風流入
 愛知万博(愛・地球博)の長久手会場周辺でヒートアイランド現象が起 こっていることが、愛知教育大学の研究グループの調査でわかった。住宅 開発などのため名古屋市中心部の猛烈な暑さが、市東部やその北東側に広 がったとみられる。気象台観測値より1〜2度は気温が高く、研究グルー プは「万博後に緑の回復を」と提言している。    (松永佳伸)
 研究グループは78年から、名古屋市と周辺地域で測定を実施。今年は、気象台(同市千種区)の観測値で35・9度だった7月22日に、市内外の計48地点で、気温や湿度、風向・風速、不快指数を調べた。
 その結果、中川、熱田区などの市中心部のほか、守山区から尾張旭市南部、名東区、長久手町にかけての名古屋東部丘陵で37度を超えた。
 名古屋の夏の蒸し暑さは、南高北低の気圧配置により、南西の風が鈴鹿山脈から吹くフェーン現象によるという。
 研究グループの分析では、地球温暖化の影響でこの南高北低型が80年以降、日数にして約2倍に増えており、名古屋市中心部の暑さに拍車がかかっているという。
 さらに市東部でも、近年住宅開発が進んで緑が失われ、地表の温度が上がって上昇気流が発生。その影響で東部丘陵に鈴鹿おろしや岐阜方面から南下する高温の風が吹き込み、高温多湿になりやすくなったという。
 78年以降の観測結果では、市中心部と郊外の気温差は当初2度ほど。80年ごろから差が広がり、85年に4度、90年代に5度になった。今年の観測では3度ほど。ヒートアイランド現象が市内から郊外に拡大し、差が縮まったとみられる。
 研究グループ代表の大和田道雄教授(地球環境学)は「ヒートアイランドの拡大を防ぐには、万博後の丘陵に緑を増やすまちづくりが必要。放置すれば豊田市にかけても高温地域が広がる恐れがある」と警告する。










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