* 117年の歳月、それでも予想より早かった * 2006年6月23日、リンカーン研究所の地球接近小惑星 サーベイプロジェクト(LINEAR)がへびつかい座に17等 級の彗星を発見し、P/2006 M3の認識符号が与えられ ました。 その後の計算により、117年前にバーナードが発見した 彗星C/1889 M1と同一であることが判明しました。 C/1889 M1は、1889年6月に9〜10等級でアンドロメダ 座に星雲状天体として見つかり同年8月まで観測され た彗星です。 公転周期は約128〜145年の間と計算されていました が、観測期間が短いために軌道には大きな誤差が残 り、120年足らずで戻ってきて観測者を驚かすことにな りました。 P/2006 M3=C/1889 M1には周期番号177Pが与えら れ、以降177P/バーナード彗星と呼ばれています。 |
2006/08/13