1843年11月25日にパリ王立天文台のエルヴェ・フェイが 発見した周期7.545年の周期彗星である。実際には11月 23日に最初に観測されたが、悪天候により確認された のは11月25日となった。 近日点の通過は発見の1ヶ月前であったが、地球の近く を通過したため発見できる明るさに達した。 オットー・フォン・シュトルーヴェの報告によれば、11月の 終わりまで肉眼で観測でき、翌年の1月10日まで小さな 望遠鏡で観測できた。4月10日に観測ができなくなった。 1844年にT・ヘンダーソンが軌道を計算し、短周期彗星 であるとした。メイによって公転周期が7.43年だと計算さ れた。ユルバン・ルヴェリエが1851年の出現の位置を計 算し、近日点通過が1851年4月だと予測した。1850年11 月28日、ジェームズ・チャリスによって、ルヴェリエの予 測位置に近い位置に発見された。1903年と1918年の出 現は観測の条件が悪いため見つけられなかった。 2006年に出現し、現在観測中。9等級まで増光すること が予測されている。 |
2006年12月18日