* デジタルカメラで発見 *
彗星を発見したのは、オーストラリアの観測家で今回が初めての新彗星発見となる
Terry Lovejoy(テリー・ラブジョイ)氏。3月15.727日(世界時)に
200mm F2.8のレンズを装着したキヤノン350D(EOS Kiss Digital N)で撮影した
複数の画像から、中央集光が強い4分角のコマを持つ、10等の彗星状天体を見つけた。
翌日、連絡を受けたニュージーランドのJ. Drummond氏が41センチメートル
反射望遠鏡で確認している。
発見時の位置はインディアン座の方向で、それ以前から天の南極付近にあったと
推定されている。その後ラブジョイ彗星は順調に増光し、3月下旬には8等級の
観測報告もある。同時に位置も北へと移動し、北半球での観測例も増え始めた。
現在いて座の方向にあり、日本からも明け方の空に見えるようになっている。
ラブジョイ彗星の近日点通過は3月27日だったが、太陽までの距離は1.1天文単位
(1天文単位は地球から太陽までの平均距離)とあまり近くなかった。一方、
4月25日には地球から0.4天文単位まで近づくので、4月下旬に7等級まで増光する
と期待されている。月明かりに邪魔されないので、予想どおりの明るさになれば
双眼鏡でも観察できるはずだ。
地球最接近のころ、ラブジョイ彗星はわし座付近の天の川まで北上している。
その後さらに北上し、天の北極付近まで到達するので、暗くなってしまうまで
追い続けることができるだろう。
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−2007年4月5日 アストロアーツ−
2007/04/20
C/2007 E2 (Lovejoy)
2007/04/20T02:57:51から03:06:02まで
ε-160/530 + LPS-P2 + 300D / EM200Temma2 / 60秒×8枚を合成
StellaImage4でダーク合成・レベル補正とリサイズ
彗星を中心として640*480を切り抜く
画像中心のボヤッとした像が彗星で、すぐ下の恒星は11.5等です
わし座を北進中で、朝には頭上に見えます
2007/04/26
C/2007 E2 (Lovejoy)
2007/04/26T02:22:01から02:32:32まで60秒×10枚
ε-160/530 + LPS-P2 + 300D / EM200Temma2 / 10分
StellaImage4でダーク合成・レベル補正とリサイズ
彗星を中心として640*480を切り抜く
画像中心のボヤッとした像が彗星で、右下のもっとも明るい恒星は9.0等です
こと座を北進中で、夜半には頭上に見えます
2007/05/03
C/2007 E2 (Lovejoy)
2007/05/03T00:18:03から00:24:07まで30秒×10枚
C/2007 E2 (Lovejoy)
2007/05/03T00:30:36から00:41:06まで60秒×10枚
ε-160/530 + LPS-P2 + 300D / EM200Temma2 / 10分
StellaImage4でダーク合成・レベル補正とリサイズ
彗星を中心として640*480を切り抜く
画像中心のボヤッとした像が彗星で、右のもっとも明るい恒星は6.5等です
こと座を北上中で、夜半には頭上に見えます
2007/05/11
C/2007 E2 (Lovejoy)
2007/05/11T23:44:32から23:55:01まで60秒×10枚
ε-160/530 + LPS-P2 + 300D / EM200Temma2 / 10分
StellaImage4でダーク合成・レベル補正とリサイズ
彗星を中心として640*480を切り抜く
画像中心のボヤッとした像が彗星で、右下のもっとも明るい恒星は4.8等です
りゅう座を北上中で、夜半には頭上に見えます
2007/05/18
C/2007 E2 (Lovejoy)
2007/05/18T01:09:02から01:21:32まで120秒×4+150秒×1枚
ε-160/530 + LPS-P2 + 300D / EM200Temma2 / 10分30秒
StellaImage4でダーク合成・レベル補正とリサイズ
彗星を中心として640*480を切り抜く
画像中心のボヤッとした像が彗星で、左下すぐのもっとも明るい恒星は11.4等です
りゅう座を北上中で、夜半には北極星の上約30度の位置に見えます
2007/05/23
C/2007 E2 (Lovejoy)
2007/05/23T00:52:00から01:02:30まで60秒×9枚
ε-160/530 + LPS-P2 + 300D / EM200Temma2 / 5分30秒
StellaImage4でダーク合成・レベル補正とリサイズ
彗星を中心として640*480を切り抜く
画像中心のボヤッとした像が彗星で、右のもっとも明るい恒星は8.3等です
りゅう座を北上中で、夜半にはこぐま座の前足の位置に見えます
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